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「流通システムにおけるテスト作業の品質と生産性の向上」

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(以下は、2014年3月25日発刊メールマガジンからの転載です)

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バブル崩壊以降、日本の流通システムが供給者から消費者に主導権シフトしてきていると言われ、システムに対するニーズが消費者主導に変化することに伴い、多くのシステムが開発され、またはリビルドされています。当社ではいくつかの流通システムにおいて当社開発のテスト自動化ツールであるSTAR-ATTやSTAR-Liteを活用して品質と生産性の向上を実現しています。

本事例紹介では、お客様の具体的な流通システムをご紹介できれば良いのですが、お客様は厳しい競争市場の中で事業を展開され当社とはNDAを締結していますので、残念ながら特定のお客様の事例をご紹介することはできません。そこで当社の流通システムに関するテスト作業支援実績を踏まえて、STAR-Liteを活用した場合の標準的なテスト作業支援ケースを記述することとします。

1.システム開発要件
1)開発規模: 10万ステップ
2)開発期間: 1年間
3)開発費用: 2億円
4)活用ツール:XupperII(設計ツール)とSTAR-Lite(テスト自動化ツール)
5)開発条件: テストチームを編成し、要件定義フェーズから参画する。
6)実現機能: 見積、顧客発注、受注、仕入、入出庫、納品、顧客検収、顧客請求、業者支払、顧客管理、仕入先管理、在庫管理、商品管理、その他マスタ管理など
7)システム形態:ショッピングモールシステム、クラウドシステム、流通業者用Web系業務システムなど

2.流通システム・テスト時の重要なチェックポイント
1)流通システムは、最初の見積から最後の債権・債務管理まで、業務の流れにしたがって処理されるシステムです。正常・異常処理のステータスが正確に管理され、また停滞が発生した場合には適切に警告され、流れのよどみを解消する仕組になっていることを確認します。
2)流通システムに関わる各パートナー(お客様、仕入先、販売代理店、営業部、管理部、他)が使用する画面の分かり易さと操作性を確認し、正確な情報が適切な時期に提供されることを確認します。
3)システム設計上で想定している最大の取引量が発生した場合にパフォーマンス上の問題が発生しないことを確認します。
4)システムによる省力化、効率化、自動化の推進状況をチェックし、システム化の効果を確認します。

3.テスト作業の特徴
1)要件定義フェーズからテストチームが参画し要件を把握します。
2)設計段階では、開発者が作成する基本設計書や詳細設計書からテスト仕様書を作成します。設計書に曖昧な記述や記入漏れがあれば、テスト仕様書を作成することができませんので、テストチームが設計書をレビューし開発チームにフィードバックすることになります。
3)レビュー&フィードバックが実施された精度の高い設計書の下でPG開発され、テスト仕様書が作成されますのでバク自体の発生率が低くなり、また精密な自動テストが繰り返し実施されますので表面的なバグばかりではなく、潜在的なバグも摘出することが可能になります。
4)操作マニュアルは、テストチームがテスト仕様書作成時に並行して作成します。開発チームが操作マニュアル作成を担当しますと、完成時期はPG製造後になりがちです。

3.開発工数の比較
【開発工数】
手操作テスト時     :設計者(86人月)、開発者(66人月)
テスト自動化ツール活用時:設計者(86人月)、開発者(66人月)
…開発工数では差異なし。

【テスト工数】
手操作テスト時     :テスト設計者(48人月)、テスト実施者(60人月)テスト自動化ツール活用時:テスト設計者(68人月)、テスト実施者(10人月)…工数では28%の削減

1)STAR-Liteを活用し、画面操作、操作データ、シナリオなどの詳細な情報をテストリポジトリに登録しますのでテスト設計者の工数が増えます。
2)テストリポジトリから自動テスト用のテストスクリプトが自動生成されますので、テスト実施者の工数が大幅に減ります。
3)テスト工程の総工数では28%削減となり、コスト面では20%の削減が実現されます。

4.STAR-Liteの活用メリット
流通システムを新規開発する場合に、STAR-Liteを活用するメリットについては上記の通り説明してきましたが、システムの保守時にSTAR-Liteを活用する大きなメリットがあります。
開発時にSTAR-Liteで構築したテストリポジトリを保守時に保守部分のみ追加・変更してシステム全体のテストスクリプトを作成し、自動テストを実行することができます。
手操作でシステム全体のテストを実施する場合と比較して、70%のコスト削減が可能になりますのでライフサイクルの長いシステムでは確実に効果を発揮しますので、テスト自動化ツールは必須と言えます。

備考:
1)STAR-ATTは次の機能テストツールに連携するテスト自動化ツールです。
・UFT(ヒューレットパッカード社製)
・TP(マイクロフォーカス社製)
サイト:http://frontes-star.com/star-att/

2)STAR-Liteは、OSSの機能テストツールであるSeleniumに連携するテスト自動化ツールです。
サイト:http://frontes-star.com/star-lite/

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