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メルマガ抜粋第18号 リレーVOICE

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(以下は、2014年6月10日発刊メールマガジンからの転載です)

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「超高速開発を考える」

 この表題の意味を深読みしてみたい。この表題には3つのメッセージがあ
る。まず、なぜ「超」なのか。次に「高速」とは何に対して高速なのか。
最後は、「開発」の対象は何かである。

 「超」とは、若者のよく言う「超カワイイ」と基本的には同じ意味だが、
そこには予想外の驚きと発見がある。通常、ビジネスなど継続的な出来事は、
数%の伸びでも累積的に起こるとそれは驚異的となるが、人間の場合は、こ
こ一番の特別な集中力や努力によって通常の場合に比べて短期間では数十%
の伸びを示すことができる。日常的に起こる事象はせいぜいそこまでである。
ところが、例外的に数倍の伸びを示すことがある。それは、何か異常なある
いは特別な事情があって従来のやり方から隔絶するのである。超高速開発の
場合は、効率的なツールを使い、デポジトリーというデータの可視化・集中
化によって効率が数倍になるのである。そのにわかに信じがたい異常現象を
どう伝えて信じてもらうかはなかなか難しい課題ではあるが。

 次に「高速」とは、通常の作業に比べての表現である。資源に限りがある
以上、すべてに対して高速にすることはできない。高速作業することは、他
で使っていた資源をそこに集中させることであるし、逆に高速化したことで
余った資源を他に振り向けられるということである。ソフトウェア開発では
SEによるプログラミングおよびそのデバッグ作業を正確に行うことが必要
で、その作業には習熟した人間の忍耐を強いてきた。超高速開発によって、
今までの人的資源を、もっと人間が得意な分野、即ち、業務プロセスや組織
構成のあり方、変更の場合の優先度、社内研修の徹底などに注力することが
できるようになる。

 最後に「開発」とは、今まで存在していなかった、あるいはまだ活用され
ていなかった技術・ノウハウを実践に応用するということである。超高速開
発によって市場ニーズに即応させることができることは、もちろんユーザに
とって素晴らしいことであるが、では何を何のために開発するのかという原
点を検証すること、そして開発によって達成された(と称することが)本当
に効果を生んでいるのかを検証することはより重要である。組織や上司の指
示通りのまま、何も考えずに超高速開発にシステムを開発すること自体を目
的化していないだろうか。超高速開発でシステムを開発することによって、
「市場の今」を再度検討し、丁度いいのか、もっとできることはないか、変
更・改善すべきことは何かを見つめる機会を与えてくれるのである。それが
超高速開発でいうイテレーション開発である、それは一つの開発の終了と同
時に新たに始まるのである。

小林寛三 (ICT経営パートナーズ協会事務局長、
      国際大学グローバルコミュニケーションセンター主幹研究員)

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